「フラフラ~ばたん。」
妊娠初期でこうなるととっても危険です。
妊娠の初めのほうは立ちくらみが起こってしまって、ふいにフラフラしてしまうものです。
貧血が原因?妊娠中は我慢しなきゃダメ??
そんな妊娠初期の悩みがあると思います。今回はそんなお悩みの原因や改善方法について探っていきたいと思います。
妊娠初期の立ちくらみの原因
妊娠初期の立ちくらみには大きくわけて二つの原因があります。
・貧血によるもの
・血圧が低い
この二つが立ちくらみの元です。
意外と貧血だけが原因と考えてしまいがちですが、血圧が低くなってしまうことも原因の一つです。
貧血による立ちくらみの詳しい情報
貧血について本当に正しい情報を知っていますか?
一口に貧血といっても、「鉄分が不足して起こる貧血(鉄欠乏性貧血)」、「葉酸(造血ビタミン)が不足して起こる貧血(悪性貧血)」があります。
多くの方が、貧血=鉄分不足と考えるので、なるべく鉄分を補給すると思います。
実は血液の元は鉄分以外にも葉酸、ビタミンB12が必要です。
葉酸やビタミンB12は造血ビタミンといわれる栄養で、血液を作る時に大切な役割があります。
妊娠初期には赤ちゃんを育てるために様々な栄養がお母さんの体からとられてしまいます。
鉄分や葉酸やビタミンが多く必要となるのですが、妊娠初期できちんと栄養が摂れていないと貧血になって立ちくらみがしてしまうのです。
低血圧も妊娠初期の立ちくらみの原因!
貧血以外にも立ちくらみの原因に低血圧があります。
妊娠初期はホルモンのバランスが整っていないので、血圧をコントロールする自律神経が乱れてしまいます。
自律神経が乱れて血圧をコントロールできずに立ちくらみが起こります。
他にも、自律神経が乱れると三半規管の異常にもつながります。
三半規管は体のバランス感覚を整えるための器官なので、乱れると立ちくらみに繋がってしまいます。
妊娠初期の立ちくらみを回避する予防方法
では、原因がわかったところで予防方法を説明しますね。
立ちくらみを回避するためには、貧血をケアしたりやホルモンバランスを整えることが大切です。
妊娠しているとどうしてもアンバランスになってしまうのですが、食事やサプリメントで栄養をしっかり摂ることでバランスを整えることができます。
立ちくらみを予防する食事
まずは立ちくらみの原因である貧血症状の予防のために鉄分と葉酸がたっぷり含まれた食事をとりましょう。
気を付けてほしいのが鉄分の豊富な食材です。
マグロやレバーなどに鉄分が多く含まれているのですが、妊娠中は特に注意する食材です。
マグロには鉛が蓄積されているので、食べ過ぎると赤ちゃんの奇形につながってしまいます。
またレバーにはビタミンAという脂溶性ビタミンが多いです。
脂溶性ビタミンは体の中に蓄積されてしまうので、摂りすぎるとこちらも赤ちゃんの奇形につながってしまいます。
妊娠中には食べる食材に注意して鉄分、葉酸、ビタミンB12を摂取していきましょう。
栄養補助食品(サプリ)
立ちくらみが起こる妊娠初期はつわりで食べるのが難しい場合があります。
つわりが酷いときは無理せずにサプリメントに頼りましょう。
サプリメントと聞くと拒否反応を起こす妊婦さんもいますが、妊婦用のサプリメントがたくさん世の中にはあります。
妊婦用サプリは基本的に安全性が高く、栄養バランスに気を付けて作られています。
鉄分や葉酸をしっかり含んだサプリメントもありますので、中身をしっかりチェックして購入することをおすすめします。
妊婦目線で妊娠中に必要な栄養をしっかり配合された安全なサプリメントも紹介していますので、ご覧ください。
もし立ちくらみがしたらこうして!
しっかりと予防していても、立ちくらみをしてしまう場合ももちろんあります。
この時絶対にしてはいけないのが
「自分でバランスをとろうとする」
ことです。
さっきも紹介しましたが、立ちくらみは体の中の問題で起きているので、自分で頑張っても絶対ダメです。
むしろなんとかしようと思うと、もっとバランスを崩してしまって転倒したり危険な状況になってしまいます。
広い公園の真ん中ならそこまで危険ではありませんが、電車を待っているとき、車の通る道を歩いているとき、
いろんな状況で立ちくらみが起こる可能性があります。
立ちくらみがしたらしてほしいことは2つです。
「その場にすぐしゃがむ」
「掴まれるものがあれば掴む」
この二つです。
立ちくらみは血液の不足や低血圧で頭に血が行かなくなることで起こります。
まずできることはその場でしゃがむことです。
しゃがむことで、頭の位置を低くしてなるべく血のめぐりを良くします。
また何かつかむものがあれば掴みましょう。
誰か近くにいたら遠慮せずにつかまりましょう。びっくりされるかもしれませんが、遠慮は禁物です。
もし横になることができれば、横になって回復するのを待ちましょう。
絶対に無理しないで、恥ずかしがらずに根性でバランスをとろうなんて考えないで下さいね!