妊活中にも葉酸が必要って知っていますか?

葉酸というワードは、ここ最近注目されていますが、そもそもどんなものかをご存知ですか?
葉酸とは、ビタミンB群の水溶性のビタミンです。葉酸という名前の由来は、ほうれん草から見つかったということによります。
葉酸は、人の細胞分裂にとても重要な役目を果たし”血を作るビタミン”と呼ばれるほど私たちヒトには不可欠な栄養素です。
この大切な栄養素は妊娠をすでにされている方はとてもよくご存じだと思います。というのも、母子手帳にきちんと葉酸をとるように指導がされていたり、産婦人科で葉酸の重要性をお医者さんから説明されたりしているからです。

今回は、妊活中にも葉酸を摂取するように心がけてもらうために、葉酸がなんで大切なのかっていうことを説明したいと思います。

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葉酸が妊娠に与える効果はこのようなものがあります。

この葉酸が、特に妊活中に大変必要性があるとされるのには大きく3つの理由があります。

赤ちゃんの成長のために

まずは、妊娠超初期~妊娠初期の赤ちゃんの成長を促して上げる目的です。
妊娠超初期とよばれる時期は、妊娠0週から妊娠4週目までを指します。排卵、受精、着床、分裂をし赤ちゃんが出来る最も大切な時期なのです。そしてこの妊娠超初期の胎児時期というのは、重要視しなくてはいけない時期なんです。

というのも胎児の重要な器官形成が始まるのもこの妊娠超初期であり、この時期にお母さんからの栄養がとても大切なんですね。
妊娠初期と赤ちゃんの先天性異常の研究の結果から、胎児の脳や目、心臓、聴覚などの異常は妊娠初期か、もしくはそれよりも前の妊娠超初期に発症するということがわかっています。

このときに大切なのが葉酸なのですが、葉酸はヒトの細胞が増殖する過程において必要となります。
胎児の細胞分裂が特に活発な妊娠超初期に、葉酸が足りていないと胎児の細胞分裂に影響が出てしまうのです。
特に、神経管閉鎖症や無脳児などのリスクが高くなります。

でも、こんなに大切な葉酸なんですがさっきもチラッと触れましたが妊娠に気が付くのは生理が遅れ、妊娠の可能性を疑い産婦人科を訪れた段階で、早くて妊娠5週以上となってしまっているんです。
なので妊娠初期段階から摂取したのでは、もう赤ちゃんの成長が始まっているので、妊娠に至る前の妊活中から葉酸を摂取し、妊娠の兆候が現れた時点でお母さんの体に葉酸が万全に準備されていることがベストなんです。

子供が生まれやすくなるために子宮を整える!

もう一つは子供が生まれやすくなるために葉酸を摂ることが大切です。葉酸は細胞分裂を助けるビタミンですので子宮内膜の細胞が元気になることも促進します。
また、葉酸は造血ビタミンと言われるもので、血液を作るのに大切な栄養なので、きちんと血液が循環することで子宮内膜の血流がアップしてしっかり着床して、成長を促す影響も考えられます。

子宮内膜がフカフカになると、受精卵が着床する可能性もあがります。
子宮内膜はいわば受精卵のベッドのようなものです。役割としては受精卵をきっちりキャッチして(着床)、受精卵が成長するように栄養を補給してあげることがあります。
なので、この子宮内膜をフカフカにして赤ちゃんが成長しやすい環境を作ってあげることが大切です。

貧血、冷えを防止して妊娠力アップ

血液が不足すると貧血になってしまいますよね。貧血は体が冷えるという妊娠にとっては大敵な問題と、生理周期が不安定になってしまうことにもつながってしまいます。これも妊娠を期待する女性にとっては嫌な問題です・・・。

妊娠力をアップするためにも葉酸をはじめとした栄養をきちんと摂ることが大切です。
いつでも胎児を受け入れられるお母さんの体の準備をしておきましょう。

妊活中にはどれくらいの葉酸が必要

厚生省により提供されている情報から、妊娠を計画するいわゆる妊活中に必要とされる葉酸の摂取量は、通常の食事とともに、1日葉酸0.4mg以上の摂取を推奨しています。これは、食事から葉酸を経口摂取することも含めて考えられており、食事以外からの葉酸の摂取量を0.4mgと勧めているわけです。

この数字は、このくらい摂取しておけば欠乏症にはならないという最低ラインの数字ですので食事からの葉酸摂取量も加えれば十分というわけです。食事から摂取できる葉酸の量は、約0.225mgと考えられています。

また、妊娠を計画する場合は先天性異常のリスクを軽減させるためやはり、妊娠の1ケ月以上前から妊娠3ケ月の間は葉酸を優先的に摂取することを勧めています。意識的な葉酸摂取をしましょう。

葉酸摂取は食品から?サプリから?

葉酸を多く含んでいる食品は様々あります。鶏レバーや牛レバーに多く含まれ、うなぎ、緑黄色野菜、卵黄、納豆などが代表的な食品です。これらの食品を、バランスよく調理して経口摂取することは本来人間の姿です。

ですが、1日0.4mgの葉酸を食品から経口摂取するということは、牛レバーであれば160g、ほうれん草であれば762g、キャベツであれば2052gも食べなくてはいけません。これは実際問題難しいことであるのは確かです。
しかも、妊娠中はビタミンAの過剰摂取にも気を付けなければなりませんので、動物のレバーはあまりたくさん食べるのはおすすめできません。

そのうえ、食材の中の葉酸は熱に弱いため、調理によって50%失われ、そして体内での吸収率は50%ほどと言われ、実際体内で吸収できるのは、食品が含む葉酸量の約25%しかないということになるのです。

ということをふまえますと、きちんと葉酸を摂取できる栄養補助食品であるサプリメントで摂取する方が賢明と言えます。

サプリメントの葉酸は、腸から吸収されるように作られています。サプリメントで葉酸を摂取した場合、その約85%が体内に吸収されると言われますから、1日の摂取量を確実に守るためにも葉酸は、やはりサプリメントで摂取することがよいでしょう。

サプリメントを選ぶうえで気を付けたい点

葉酸のサプリメントを選ぶ際に、気にして頂きたいポイントがあります。
葉酸とは、実は2種類が存在します。
ひとつは、食品に含まれる食事性葉酸=プテロイルポリグルタミン酸型。もうひとつは、サプリメントのように工業的製造のモノグルタミン酸型=プテロイルモノグルタミン酸型です。

わかりやすく言いますと、食事性葉酸は天然葉酸であり、モノグルタミン酸型葉酸は合成葉酸なのです。このうち、厚生省が推奨しているのは、モノグルタミン酸型葉酸である合成葉酸なのです。

なぜ合成葉酸の方を勧めるのかと言いますと、天然葉酸からの吸収率が50%に対し合成葉酸からの吸収率は85%であるためです。天然葉酸は、代謝の過程で段階を踏んでしまいそのため吸収率が50%に下がってしまうのです。

例えば、「サプリメントで食事と同様の天然葉酸が摂れます」と謳うサプリメントがあるとしたら、吸収率から考えて1日0.4mgの葉酸は、摂取できないと考えてよいでしょう。

それから、天然葉酸は安心安全と語るのは少々間違いであり、厚生省もまた注意喚起をしています。
「原材料である天然には微量に毒性物質も濃縮されている可能性がある」としてより一層の注意を要すると記しています。

一般的に、天然は安心で合成には危険性があると判断されがちです。ですがこれは、天然、合成という判断ではなく、徹底管理された状況下で製造がなされているかを確認してください。

それとともに、野菜に含まれる水溶性のビタミンというのはすぐに体外に排出されてしまいますので、葉酸とともに一緒に摂取できるサプリメントが理想です。

葉酸の働きを助けてくれるという意味で、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンCの3つのビタミンが入っていることが重要といえます。

まとめ

妊活中に葉酸が必要とされる理由をきちんと理解していない方も多いと思われます。葉酸は、胎児にとって不可欠な栄養素です。胎児の大切な器官形成は、妊娠初期より以前の妊娠超初期段階から始まります。胎児の細胞分裂に必要な葉酸を、妊活中から摂取しはじめ赤ちゃんにより良い環境を整えて準備してあげましょう。

葉酸の必要摂取量は、1日0.4mgです。食事からの経口摂取では、量などから考え難しいこともあるためサプリメントでの摂取が賢明です。その際は、吸収率の点から天然葉酸よりも合成葉酸を推奨します。
実際、厚生省からの注意喚起もありますので合成葉酸を選びましょう。
そのうえで、葉酸とともにビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンCが含まれているものが好ましく、これらのビタミンは葉酸の働きを助けてくれるものです。葉酸サプリメントに含まれているビタミンに注目してサプリメントを選びましょう。

きちんとした葉酸量を摂取しておくことによって、赤ちゃんの先天性異常のリスクは低下します。妊活中に赤ちゃんのためにきちんとしたお母さんの体を準備しましょう。